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本尊 薬師如来  前立 聖観世音善薩
「大般若会」(新春祈祷)って ナアニ!

「大般若会」と言う新年(新春)のご祈祷

当山は121日午後1時からお勤めいたします。お詣りください。

大般若会とは、大般若経600巻を転読することで、「般若経」の空(くう)の教えを体得し、 すべての苦厄を消しさり、内外の怨敵を退散させ五穀豊穣や国家安寧や平和を祈念し、人々を開運招福など幸福な生活に導くことを目的とした法要です。

本堂の須弥壇上には,十六善神の掛軸が掛けられます。真ん中にはお釈迦様、右手には、獅子にまたがった文殊菩薩。智恵を代表する仏様です。左手には、象に乗った普賢菩薩。慈悲の象徴する仏様です。次に、お釈迦さまの左右に八人ずつ、剣や槍や斧などを持った恐ろしい顔をした方々が描かれておりますが、これは十六善神と申しまして大般若経を守護し、仏法を信ずる皆さまを護ってくださる方々のお姿です。このほか、やさしいお顔の法涌菩薩、泣き顔をした常啼菩薩、ともに大般若経に深い因縁のある菩薩様方です。

一番手前、向って右に、お経を沢山背負ったお坊さん。このお方が大般若経をインドから中国に持ち帰って、漢文に翻訳された有名な玄奘三蔵法師です。その他に赤鬼のような恐ろしい深沙大王、この方は、非常に恐ろしいお方であったのですが、悪心を捨てて善心を起こし、今までの悪魔が仏法の守護神にかわり、玄奘三蔵の一行を無事唐まで送り届けてくれたのです。よって深沙大王も仏法守護神の一員として祀られたのです。こうした十六善神様をおまつりして、法要が行われます。

 本堂内陣のお坊様方は,600巻を分担して転読。転読とは心の目で読むことです。始めに大きな声で「大般若波羅蜜多経巻第○○巻」、と唱え、経文を誦しつつ、 右に3回、左に3回それに前に1回計7回、パラパラと転飜し、最後に1回づつ、「降伏一切大魔最勝成就」(一切の大魔を降伏すること最も勝れて成就せり)と願文を大声で唱え、勢いよく経本を置きます。導師は、その有りがたい経典の中でも,最も霊験新たかな578巻目の「大般若テキスト ボックス: 転読の様子です。理趣文」という経典を真読し,皆様方の所願
成就・身体健全・家運興隆などを祈願します。
大般若経はお釈迦様が説かれた経典の中で最も素晴らしい教えだと言われています。特に大般若経は、経典を転読する時に出る風に当たっていただきまして、一年間の無病息災を願って頂きたいと思います。



西遊記の主人公である玄奘三蔵(三蔵法師)が天竺(インド)から持ち帰った大般若の経典を
4年もの歳月をかけて漢訳し、全600巻の
「大般若波羅密多経」を完成させたのテキスト ボックス: 大雁塔から見た西方。ロ-マへと通じるシルクロ-ド。です。 それをさらに262文字のお経にまとめたものが「般若心経」なのです。テキスト ボックス: 玄奘が持ち帰った経典を納めた大雁塔
 


日本に伝えられたのは、7世紀の末頃と言われていますが、その教えが今日までつづいているのです。お釈迦様の思想が経典となり、このような儀式となって、今日まで伝えられていることに歴史を感じ、見えない世界の有りがたさを喜びたいものです。

 どうぞ、皆様方、たくさんお参りいただき、合格、厄除け、当病平癒等諸願成就を願ってください。

文中の写真では下部が見にくいと思います。拡大してみますと、以下のようです。玄奘法師や深沙大王様をよく見てください。